岩村城(岐阜県恵那市)
朝起きると天気が良かったので、岩村城(岐阜県恵那市)に発作的に行ってきました。
岩村城は日本三大山城の一つで、以前にTVで雛壇のような見事な石垣遺構が紹介されていまして、是非この目で見たいと思っていたのです。
織田と武田の境界にあって、織田信長の叔母であるおつやの方が波乱万丈な人生を過ごした城としても有名です。
車の場合は恵那インターから20分ほど。登城口の岩村歴史資料館に広い無料駐車場があります。
この岩村城、江戸時代には最も高い所に築かれたようで、その標高は717m。ですが、実際の登城口からの高低差は180mほどでそれほど高くはありません。
とは言え、日本三大山城と言われる城です。どんな具合か歴史資料館の方に、「本丸までどのくらいですか?」とお聞きしたところ。
「20分くらいですよ~。保育園の子の散歩コースです。」と言われまして。
マジで?日本三大山城を保育園の子が攻略できるの?と半信半疑ながらも登り始めます。
登城口。右へ→
道は石畳が轢かれていて、とても歩きやすいです。散歩コースも頷ける、と思いきや。
足元は歩きやすいんですが、山城なのに変わりはなく。結構……いやかなり急です。
こういう説明看板が所々にあり、しかもQRコードを読み込むと、CGで再現した映像と解説が見れます。
目前にある遺構とCG映像を見比べられるのが素晴らしい!
解説を聞くフリをして休むこともできますので、ゆっくり登ったらいいと思います。
一の門。
綺麗に整備された石垣も綺麗ですが、こう草や苔に覆われているのも、いかにも遺構!って感じでいいです。インディ・ジョーンズに出てきそう。
ようやく道が平坦になってきた辺り。
視界の悪い雑木林を抜けると……
突然、有名な六段壁の石垣が現れました。感動!
横から見ると設計の苦労が偲ばれる複雑さです。
六段壁になったのは、山の上方で石垣を築くための方策だったのか、それとも六段にすることによって敵を待ち構えたりしていたのか。
本丸手前。
迷路のようになっております。
着いたーーー!
途中でQRコード読み込みつつ休憩しながら、30分くらいだったでしょうか。
サクサク歩けば20分くらいで登れそうですが、サクサク歩くにはかなり体力を要する勾配でした。
歴史資料館の方の「保育園の子の散歩コース」は半分冗談でしょうが、でも保育園くらいの子供の方が自重が軽くて登りやすいのかもしれない。
山頂からの眺めは、周りに木があって、残念ながらそれほど良くありません。
それこそ、ここに天守閣があればさぞかし良い眺めだったのでしょうが……
でも、ここには天守閣復元とかはしてほしくないなあ、とも思います。
失われてから経た時間がそのまま残っているような石垣だからこそ、魅力的なんじゃないかと。
ということで。
帰りに城下町の古い町並みを少し歩いて、オシャレなカフェで焼きカステラ食べて帰ってきました。
帰りに、高速道路代をケチって下道で帰ろうとしたら。
なかなかハードな峠越えになったので、車で行かれる方は大人しく高速使うのがいいと思います。