苗木城跡(岐阜県中津川市)
先日の岩村城がすごく楽しかったので、今度は苗木城跡に行ってきました。苗木城跡は「天空の城」なんて呼ばれることもあるようで、期待大です。
苗木城が今の場所に築城されたのは、1524年(大永4年)。本能寺の変後の一時を除いて、ずっと遠山氏の居城でした。江戸時代にも他所へ転封されることなく幕末まで続くのは珍しい、とパンフレットに書いてあります。
車で行く場合は、中津川インターから10分ほど。(今は)とても行きやすい場所にあります。
無料の駐車場がいくつかあるのですが、各駐車場に無線機を持った誘導の方がいらっしゃって、空いている場所に速やかに誘導してもらえました。サービスが素晴らしい。
私はたまたま一番近くの第一駐車場に案内してもらえたのですが、第二や第三あたりだと少し歩くことになります。そこはもう混み具合と運ということで!
第一駐車場からだと、歩いて5分で感動すると思います。
何故なら。
いきなりこの風景に遭遇しますので!
遠目からの絶景ポイントが作ってあって、そこからだと本当に森の中に浮かんでいるように見えます。
どうみてもたどり着けなさそう。
なんですが。
実際には今は道がバッチリ整備されていて、汗もかかずに近くまでいけます。
近くにはボランティアガイドの方も複数いらっしゃって、500円でガイドしていただけるようで、話を聞くのも楽しめると思います。私はパンフレット購入ついでに少しだけお話を聞いてました。
この岩山のような上に天守があったのですが、頂上までの道もわりと緩やかな階段で、簡単に登れます。
天空の城、と聞いていて、かなりの登山を想像していたのですが、ちょっと拍子抜けでした。
でも、これはあくまでも今は登りやすいだけ、ですよね。
当時は高速なんてなくて、当然、道も整備されていなくて。
山頂から眺めると今でもこんな風景です。
ホントに難攻不落の天空の城みたいだったんじゃないかなあ……なんて想像したりしていました。
山頂から眺めた三の丸の大櫓付近。ラピュタ……?
そしてこの苗木城。面白いなと思ったのが、自然の岩と石垣が共存しているといいますか、岩の足りないところに石垣が詰めてあるといいますか。
石垣用に持ってきた岩ではない岩がゴロゴロと石垣に組み込まれています。
おそらく現場合わせで作ったのだと思いますが、よくこんなこと出来たな、と。
ちなみに、天守もこんな感じです。
今、展望台の櫓が組まれているところに天守があったのです。
2つの大岩の上に天守があったのです……!
説明読んで驚愕しました。自然土台にも程があります。
他にも、これ大丈夫なの……?という大岩が絶妙なバランスで残っていたり。(隣の人の大きさと比べてください。)
当時の人の苦労が偲ばれる、見どころ満載のお城でした。
願わくば……
ものすごく勝手な一訪問者の願いであることは重々承知なのですが。
あまり観光地化されすぎて、整備されすぎませんように。
万人が行きやすく見やすいお城は本当に有難いのですが、少しだけ当時の人と同じ道も歩いてみたかったりもします。
最後に。これが個人的ベストショット!
山城楽しいですね。
実は100名城スタンプをちょっとずつ集めていて(まだ10箇所くらいですが)、一生かけて100箇所巡ってみるのも面白いかも、と思っていたのですが。
この苗木城は、続・名城100ということで、実は200あることが判明しました。一生かけても無理かもしれない……
でもまた少しずつ、色々行ってみたいと思います。