ねこと暮らすということ(おすすめ猫漫画など)
随分と久しぶりの投稿となりました。
何故こんなに間が空いたかといえば、Twitterでは散々呟いていますが、6月下旬から縁あって仔猫と暮らし始めたからです。
これがもう……
かわいくてかわいくてかわいくてかわいくて……(エンドレス)
持てるリソースのほぼ全て(仕事以外)をつぎ込むことになり、ゲームも読書も外出も極端に減りまして。この数カ月間、私の望みは一秒でも長く仔猫と一緒にいたい!でした。
今なら宇多天皇と友達になれると思います。
(来たばかりのころ。生後約3ヶ月です。小さかった!)
名前は「千熊丸」と言います。
恐れ多いと思いながらも三好長慶の幼名にあやからせていただきました。
名前の由来を話す時に「三好長慶」の名前を出せば知名度アップに一役買える!とか思っていたのですが、「好きな武将の幼名にちなんで…」と言っても「へぇ~」で会話が終わる(引かれる)ことが多く、いまのところ5人くらいにしか普及出来ていません。
しかし当初は全然意識していなかったのですが、今になって見てみると偶然にも口周りが白くてクマのような色合いです。ついでに前脚にはソックス、後脚にはハイソックスを履いています。大変かわいいです。
私自身、ペットと暮らすのは子供の頃に実家で飼っていた犬以来、◯十年ぶり。しかもそのワンコは外で飼っていましたので、家の中に動物がいるということは人生初の猫初心者です。
対する千熊は、この世に生を受けて約3ヶ月。見るもの全てが新しい人生(猫生)初心者です。
そんな初心者同士のペアでしたので、最初の3ヶ月くらいは本当に何もかもが新鮮で、イチイチお互いの行動を気にして、時にビックリして時に大笑いして、疲れ果てて眠って、朝5時に(時にはもっと早く)起こされる、という毎日でした。
3ヶ月を過ぎる頃になって漸く、私も千熊もお互いの存在に慣れて、自分自身のペースを作れるようになってきた気がします。
(最近。生後約7ヶ月になりました。もう普通の猫の大きさですが大変かわいいです。)
そんなワケでちょっとだけ落ち着きまして、読みたい本も何冊も出版されたこともあり、ブロクもボチボチ再開していこうかと思っています。
以下は、ねこと暮らして思ったこと感じたこと、オススメの猫本なんかを書き連ねておきます。
ねこと暮らして思ったこと感じたこと
上で書いたように猫初心者のワタクシ。
猫との暮らしは想像していた通りだったり、全く想定外だったり、そもそも想像すらもしていないこともあったり。
あくまでもウチの猫基準ですが、そんな発見の数々を書いてみます。
猫は自由気ままな生き物である(→No)
猫と言えば、人がどう過ごそうが関係なく、好きな時に自分のお気に入りの場所で過ごしたり寝たりするものだと思っていましたが……全然違いました。ものすごく人の(私の)動きを気にします。
私がリビングにいる時は自分はココ、仕事部屋のときはココ、というように、人の動きに合わせて自分の居場所を決めているようです。
お風呂の時はドアの外で待っているし、トイレですらドアの前で待っているので、扉をそっと開ける癖が付きました。
ただこれは、千熊が仔猫だということ、他に猫がいないことも大きいのかなとも思います。そのうち大人になって、全然別の部屋で自由気ままに過ごすようになったら、ちょっと寂しいかもしれません。
猫はハンターである(→Yes)
虫や小動物なんかを獲ってきて飼い主にプレゼントするという話は聞いたことがありましたが、千熊もヤモリをプレゼントしてくれました。「ヒッ…あり、ありがとう…」ってなりました。
そして、普段の遊びの全てがハンティングの練習のようです。
オモチャで遊んでいても、物陰に隠れてオモチャを獲物に見立てて飛びついてきます。
物陰が明らかに自分より小さい袋やぬいぐるみだったりするので、実践では捕まえられないんだろうな…とは思うのですが、飛びかかる瞬間にお尻フリフリして頑張っている姿は可愛い愛しい以外何者でもありません。
猫は気まぐれ(→Yes)
気まぐれというか、気が多いんでしょうね。良く言えば好奇心旺盛、悪く言えば目の前のことに夢中になってすぐ忘れる。
オモチャで遊んでいて興奮しくると、家中を走り回って戻ってくるというのをよくやるんですが、走り回っている最中に別の部屋で何か興味をひくものがあると、もうそっちに夢中になって戻ってきてくれません。
結果、私がひとり虚しくオモチャを振り続ける、という…
リビングでオモチャ振ってたのに、寝室で窓の外見てるとかヤメテ!
家の中が汚れる(→No)
逆です。家の中が綺麗になります。
我が家は小物が棚の上にいっぱい並べてあったり(時には床に落ちていたり)、電源コードがグチャグチャに絡まっていたりしていたのですが、千熊を引き取る際に全部片付けました。誤飲したり、電源コードを噛んで感電する事故の話を聞いて、そんな危険な目に合わせるわけにはいかない…!と。
それ以来、とてもスッキリです。ホコリや抜け毛対策で掃除機も今までよりもマメにかけるようになってさらに綺麗に。
ということで、なんだか逆説的な気もしますが、猫をお迎えすると家は綺麗になります。
ちなみに我が家は高いところに置いてあるものも全部片付けたんですが、今になって思うのは、誤飲の危険性があるもの以外はそこまで神経質にならなくても良かったかな、と。
高い所に登って物を落としたり、走り回って何かを蹴り飛ばしたりするのかな、と思っていたのですが、意外とそんなことはないです。高い所に登ったり走り回ったりはするんですが、猫も何も自ら物に体当たりしながら動くわけではないので、ちゃんと避けてくれます。ビックリした時に一瞬パニックになって何かにぶつかるくらいでしょうか。
ただ。
遊んでいてカーテンは破ったし、壁紙もめくったし、障子も破りました。
そういうのはもう気にしない。
猫は室内飼い推奨(→?)
私が子供の頃、実家のあたりでは猫は自由に室内外を行き来するのが普通だったので、しばらくの間、室内だけで飼われている猫をかわいそう、と思っていました。
でも。千熊は完全に室内飼いです。
一戸建ての家ではないですし、すぐそばを交通量の多い大きな道が通っているので、とても怖くて外へは出せません。
他にも、他の猫と喧嘩して怪我したり病気をもらったり、虫やダニ・ノミから病気になったり、と外に出すことの危険性は色々と言われ、猫は外に出さない、というのが最近は基本になっているようです。
ただ……猫自身にとっては、自由に行き来したいだろうなあ、とも思うのです。海外で暮らす猫のTV番組なんか見ていると、好きな時に窓から出入りして、好きな場所に行って、色んな所でごはんやおやつをもらって。なんかこう伸び伸びと暮らしているよなあ、と。
今の環境は千熊にとって幸せなんだろうか…なんて悩んでしまったりもしたのですが…
とは言え、千熊が産まれたのは海外の田舎ではなく日本の街中で、外に出たらおそらく辛かったり痛い思いをする環境です。今からどうあがいても海外の猫にはなれないので、今の環境の中で最大限幸せに暮らしてもらうしかない、と思っています。時間も労力も惜しまないよ!
以上、猫と暮らして思ったこと・感じたことでした。また思いつくことがあれば、追記するかもしれません。
猫が登場するオススメの本・漫画
千熊がウチにくる以前に読んでいたものもあります。今になってもう一度読み返すと、引っかかるポイントが変わってました。
猫が歩いた近現代―化け猫が家族になるまで
江戸後期から現代まで、人々の暮らしの変化に伴って猫の扱いがどう変わったかが、時系列で書かれています。
猫だけではないと思うのですが、やはり人の近くで暮らしている動物は、人の社会変化の影響がいかに大きいかが良くわかります。ネズミ捕りのために重宝されたと思ったら、殺鼠剤の登場でいらない子になったり。あまつさえその殺鼠剤を猫が食べてしまう事故が多発する、なんていう話は、今から思うとやるせないです…
そして、昨今の地域猫活動も、将来から見るときっとものすごく大きなターニングポイントなんじゃないかな、とも思います。ここ数十年で野良犬がいなくなったように、この先数十年で野良猫はいなくなるんじゃないかな、と。それが猫にとって幸せかどうかは、上でも書いたように本当にわからないんですが…
この本、猫を飼っている人はもしかしたら思い入れが強すぎて、他の大切な点を見落としてしまうかもしれません。
ただただ「猫かわいそう」「今の猫は良かったね」だけでなく、筆者もあとがきに書いているように「人間社会の写し鏡」として猫の扱いの変化を読むと、色々見えてきそうです。
ねことじいちゃん
ねこまき(ミューズワーク)(著) KADOKAWA (2015/8/7)1巻
妻に先立たれたじいちゃんと1匹の猫の暮らしを描いた漫画です。
舞台は小さな島なんですが、段々と過疎化が進んでいって老人ばかりが残っている、そんなどこにでもありそうな町です。
作者の方が名古屋在住の方のようで、方言がとてもリアルです。おそらくあの辺りの島がモデルじゃないのかな?なんて思ってしまう周辺地域住民です。
絵柄も絵本のようで全体的にほんわかしているんですが、時々過疎地域の物悲しさがあったり、それでもなんだか、ねこもじいちゃんも幸せそうに暮らしてるな、というとても良い読後感でした。
1巻はKindle Unlimitedに入ってますので、会員の方はオススメです。
猫絵十兵衛 ~御伽草紙~
江戸時代、猫町長屋に住む猫絵師十兵衛と猫又ニタの漫画です。
猫町長屋があったのか知りませんし、猫絵師なんていう職業があったのかも知りません。そもそも、猫又が出てくる時点でファンタジーです。ファンタジーなんですが、長屋で協力しあって暮らしている人々の暮らしぶりがなんだか羨ましい、まだまだ隣人との距離がずっと近かった時代のお話です。
この漫画、千熊が来る前に読んでまして、その時も面白いなと思っていたんですが、今になって読むと1冊ごとに1泣きするくらい感情移入してしまいます。
これも、1巻2巻がKindle Unlimitedに入ってます。
青の島とねこ一匹
瀬戸内海の島に暮らす女子高生と三毛猫、そこへ東京からやってくる教師の共同生活物語。
猫は出てくるんですが、主役というわけではありません。「ねことじいちゃん」の女子高生版、とも言える漫画です。
島なので至るところに猫がいて、飼い猫も自由に外を行き来していて、こんなところで暮らしたら人も猫も幸せだろうなと思えるお話。
以前に少し広島方面に住んでいたことがありまして、これも、あの辺りの島がモデルかな、なんて想像しながら読んでいました。
江の島ワイキキ食堂
岡井ハルコ (著) 少年画報社 (2009/10/13)1巻
江の島で食堂を営む頼と猫オードリーの物語。
オードリーは猫又ではないんですが、ものすごく長寿の猫で人語も話せるという設定。最初はファンタジー漫画と思って読んでいたんですが、巻数が進むにつれて、オードリーが何故長寿なのか、何故人語が話せるのかという裏設定が語られていきます。
どんどん話が膨らんでいって、これは一体どう終わるんだ…と思っていましたが、最後は見事に風呂敷を畳みきっていて、何度も泣いてしまいましたよ…
猫暮らしのゲーマーさん
ゲームが生き甲斐のアラサーOLが猫を飼い始めてドタバタ…という漫画です。
ちょうど千熊が来た頃に読んでいたので、うわーあるある!という共感がものすごかったです。(ゲーマーとしての共感もすごかった!)
途中で猫が2匹になってウチとは環境が違っちゃってますが、続巻が楽しみ。
以上。なんか漫画ばかり読んでますが…
こちらもまた追加するかもしれません。
猫については、このブログではあまり書かないつもりですが、今回はリハビリ兼ねまして、ダラダラと書いてしまいました。最後までお読みいただけましたら、ありがとうございます。
ねこと暮らすのは、準備も大変だし、病院でお金もかかるし、時間も取られます。
でも、それに勝る幸せはあると思います。
願わくば、人も猫も(犬も)幸せに暮らしていけますように。