Category: 読書感想

ねこと暮らすということ(おすすめ猫漫画など)

随分と久しぶりの投稿となりました。 何故こんなに間が空いたかといえば、Twitterでは散々呟いていますが、6月下旬から縁あって仔猫と暮らし始めたからです。   これがもう…… かわいくてかわいくてかわいくてかわいくて……(エンドレス) 持てるリソースのほぼ全て(仕事以外)をつぎ込むことに...

『大飢饉、室町社会を襲う!』感想

以前に『喧嘩両成敗の誕生』という本を読んだところ、とても面白くて、著者の清水克行先生のお名前を記憶していました。で、たまたま同じ清水先生の書かれた本を見つけたので読んでみましたら、これまた本当に面白くて、一気に読んでしまいました。   『大飢饉、室町社会を襲う! 』(歴史文化ライブラリー)...

『日記で読む日本中世史』感想

日記を書く習慣のある人って今はどのくらいいるんでしょう? 私自身は飽きっぽい性格のため、数ヶ月書いてはしばらく空いて、また思い出したように書き始めて…ということを繰り返しています。(最近、iPadとApple Pencilを手に入れてからは、ちょっと続いていますが。) そんなワケで、日記に限らずです...

『細川頼之(人物叢書)』感想

細川頼之は、足利義満がまだ若い頃、管領(執事)として義満を補佐し、名宰相として後世にも有名な人です。 有名な人、なんですが… 例によりまして、私がその名前を知ったのはつい最近でして。 『室町幕府全将軍・管領列伝』の中の数ページ、細川頼之の項を読んで「こんな人いるの…?」「頼之以降の全細川さんは頼之に...

『論集戦国大名と国集10 阿波三好氏』感想

三好氏というと、畿内に進出して一時は幕府をも圧倒した三好長慶が一番有名ですが、その本貫地は阿波です。   本貫地というのは、どんな人や一族にとっても特別なものかと思います。しかし、三好一族の盛衰を見ていると、阿波は単なる出身地というだけではなく、それ以上の何か不思議な力の源泉でもあるのでは...

『三好筑前守義長朝臣亭江御成之記』にみる三好邸

永禄4年(1561)、足利義輝が三好邸へ御成した、というのは(一部の人の間では)割と有名な話かと思います。 永禄元年の三好長慶と足利義輝の和睦後、両者の関係を書く中ではよく出てきますし[1]、また、洛中洛外図上杉本の景観年代や制作年代などを巡る論争の中で、三好邸(と松永邸)が描かれていることが争点の...